このレビューはネタバレを含みます▼
私は結構好きな作品です。初めはピンときませんでした。多分吉野さんの独特のリズムみたいなものに慣れるまでは結構??となるかもしれません。特殊なお話ですし。でも読み返す度に、時を経て人との出会いや付き合いを重ねていくうちに共感する部分が多く、改めてすごい作品だと思いました。
あと、個人的に作者の絵がとても好みです。この絵だからこそこの話は生きていると思います。何気ないコマの絵でもすごく切ない気持ちになりました。
私も二卵性双生児ですが、一卵性とは違う、他人であり生まれた瞬間からの共同体である感じ、わかります笑。(一卵性同士ならここまで愛せないかもしれないですね)いつもどこかで繋がっていてきょうだいとも同い年の友人とも違います。
独り立ちし、双子の片割れから個としての自分を知っていくなかで、無意識にお互いの面影を補完しあっていたり、仲が深まったり、、もしかしたら双子に限らないのかもしれませんが、読んでいて共感していました。作中の台詞でありますが、確かに好きにもいろいろありますね。