ブスに花束を。
」のレビュー

ブスに花束を。

作楽ロク

不思議と大好きになっていく。

2020年7月3日
今までの少女漫画はブスだオタクだボッチだという設定がありながらもよくよく見ると可愛く描かれていた。
しかしこの漫画の主人公、ちゃんと太ましく、一重で、手入れのされていない眉毛、目が少女漫画にはあり得ないぐらい小さく、おしゃれをしても豹変したりしない。
なんと…なんと…共感を得る主人公なのだろうか。と言わざるを得ない(笑)
今まではブス設定だけ借りたなんだかんだ「リアルとは違う」主人公だったのだ。
ちゃんと太ましい腕や足をしている。(リアルで凹む)服を持っていない(着回した服のラインナップで同じズボンだったのは感動すら覚えた)、どんなにロマンス溢れるシーンでも主人公の目が小さいままでまつ毛すら生えない…!
ぎりぎり見れる(悪意のあるブスの描き方ではない)ブスの容姿を上手くついている。
「なんだ、結局可愛いんじゃん」と言わせないラインをちゃんと守っている。
だがしかし、ちゃんと「少女漫画」だったのだ。
読めば読みすすめる程主人公達を応援したくなって、やきもきしたりキュンとしてしまう。
ブスに描かれていた主人公が可愛く思えてくる。これは凄い。
これは上野君のお陰だろうと思う。上野君の目で見た彼女の仕草、どんなところが好きになったか、変に小賢しくなく、真っ直ぐな性格であんなに可愛いかわいいと想われてしまっては見ているこちらも引きずり込まれてしまうのではないだろうか。
最後は何処まで描かれるのだろう。この二人には是非結婚までこぎつけてほしい。
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