或る小説家のドえろい嗜好
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或る小説家のドえろい嗜好

甘伊ちょこ/極上ハニラブ編集部

ヒロインが言いなりになる理由がないのに…

ネタバレ
2020年7月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 期間限定読み放題で2巻まで。
喫茶店で働くヒロイン。長居する客であるヒーローが落としていた紙を見るとそこには自分と店長をモデルにしたらしいHな文章が。怒って詰め寄ってきたヒロインをヒーローはトイレに連れ込み、イヤらしいことをしてきて…、というはじまり。
TLだとよくありそうな展開なのだが、問題は、ヒロインには全く瑕疵がないのに何故か終始ヒーローの言いなりになってしまっているところ。
こういう場合はヒロインがヒーローに迷惑をかけた代償にとか、ヒロインはじつは前からヒーローが好きとか何かしら理由があるものだが、この作品にはそういうのが一切ない。
結果、ヒーローのやってることがマジで痴漢やレイ プと変わらない状態となり、ヒロインも事後は平手打ちするほど怒った割にあっさりヒーローを見逃すという頭のおかしい展開になっている。
読者はあれがヒーローになるとわかってるから、つい流しそうになるのかもしれないが、普通あんな目にあって店長にすら助けを求めないのはおかしい。見知らぬ男にあんなことされたら警察通報レベル。
2巻ではヒーローの取材にヒロインが協力するのが当然のように始まっていたが、そんな約束してたかと1巻見直してしまった。ヒーローが一方的に女について教えてくれるのかって尋ねただけで、ヒロイン全く了承してないよね。なんで素直に協力してるのヒロイン?
下着の試着時も当然のように試着室に入れたり、公園で服脱いでエロ下着姿を見せたりHしたりと、付き合うヒロインもたいがい頭がおかしい。
協力するうちに双方が本気になる展開にしたいんだろうことはわかるが、それならそれで1巻の時点でヒロインがヒーローのいうことを聞くのに納得いく説明なり展開が欲しかった。

読んでて編集仕事してと強く思うのはこういう時だな。本当に仕事して。
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