王道

全１０巻分なので、４１１３ページですが、文字数が少ないのでサクサク読めます。
ヒロインもヒーローも無敵の超人で、お互いしか見えてない溺愛系。事件が起きてもサクッと解決。伏線のようなものも、サクッと解決しちゃうから、なぜ引っ張ったし、と肩透かしをくらいます。
じゃあ、ラブシーンを楽しむか、と言うと、ヒーローの絶倫設定のせいか、この作者さんの特徴かわかりませんが、ひたすら突っ込んで腰を振ってるだけで、ヒロインが転生者だから性にオープンな設定はほとんど活きてませんでした。
ただひたすら溺愛を生暖かく見守る会です。
話の筋は通っていて、最後までぶれないので、読み終わったあと最初から読み返して、どこまで見通して書いてたんだ！とびっくりしました。
ただ、個人的には、どんなに見た目が良くて、スーパー超人でも、常に盛ってるヒーローはちょっと嫌かも。破れ鍋に綴じ蓋で、お互いが幸せそうなので、投影はせずに生暖かく見守りました。
イラストがめちゃくちゃ素敵で、ヒーローもさることながら、ヒロインの兄、幼馴染みなど、周りの方たち含めて眼福でした！

追記。この作者さんの作品をいくつか読みました。この作者さんの描くヒーローが私のツボと徹底的に合わないことがわかりました。ヒロインのことが好きで溺愛してるのですが、ヤンデレ系というか、溺愛の方向が結局は自分のためって感じで、言動にナルシシズムを感じます。