前作の同性同士＝不毛の恋は昇華されたか？

ネタバレ

2020年7月11日

このレビューはネタバレを含みます▼ 前作は受けの心情、今作は攻めの心情を中心に舞台で距離が生まれ、その距離を通してすれ違い、思いを確かめあう彼らに引き込まれました。正直に言って前作より面白かったです、まぁ前作が面白かったからというのは前提ですが。

私的に引っ掛かった前作にあった、同性同士云々ですが、そこを引きずるようなシーンもなくて良かったですね。
パンピーの恋のようにはいかないだろうけど、だからこそ、といった形だったのは良かったと思います。
ただ、前作にあった攻めが同性愛を不毛と捉えていたのがどう変わったか、どうしたいか、というものが引き続き無いのでラストのプロポーズにいまいち萌えられなかった。
現状の日本ではまだパートナーシップは弱く、婚姻と等しく保証されるのは養子縁組なので、将来含めてどうしていきたいのかが見えてこないのでふんわりしてるなぁと。
不毛と捉えていた関係へのアンサーが見えないままなのでちょっとね。
まぁ受けへの思いを抑えず、受けからの思いを受け入れた時点で出しているつもりなのかもだけど、そこもキッチリ書いてほしかったなぁ。
そこを書いてくれていたら満点でした。

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nnn さん

(女性/40代) 総レビュー数：6件

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