このレビューはネタバレを含みます▼
表紙に惹かれて読んでみましたが、とっっても面白いです!!!!まず絵がうまくてフルカラーで視覚的な読み応えも十分!!且つ、ストーリーも重厚で「続きが気になる!」とページを進める手が止まりませんでした。人殺しを取材するという非日常が淡々と描かれていて、会話の内容は異常なのにどこかほのぼのした雰囲気まで感じ取れてしまい、不思議な雰囲気の作品でした。最初、人を殺した人間が愛を語るということを「矛盾」と感じてしまいましたが、恨み憎しみだけが人を傷つける理由というわけでもないよな、と考え直しました。殺して仕舞えば彼女の愛を永遠のものにできるという意味は理解できますが、彼女に二度と会えないさみしさはないのかな……など考えてしまいました。彼がこれからどのような人生を歩むのか、どのように心を変化させ、誰を愛していくのか気になります!