催眠術入門
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催眠術入門

カシオ

しっかりしたストーリー

ネタバレ
2020年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 催眠術ものってよくあるけれど大正時代っていうのが面白いかなと思って購入したのですが、想像していたよりずっとよかったです。潔癖症の教師の周が学生時代からの友人で大企業の社長の次男の龍彦に試みから催眠術をかけられしまい込んでいた気持ちが暴かれますが、本音なのか催眠術のせいなのか曖昧に2話3話と続いていき、4話で龍彦が出征することになってきちんと語られることになります。大正3年とあるので龍彦が出征したのは第一次世界大戦で大正7年まで続き、ウィキペディアによれば日本の兵役動員数は80 万人で死者数は415人とありました。4話ありますが、一冊まるごとこの2人のお話で1話ずつストーリーが完結しており、4話できっちり起承転結されていて読みごたえがありました。欲を言えばその後も少し読みたかったです。総170ページ。修正はトーン、白抜き。
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