花ゆめAi 恋するMOON DOG
」のレビュー

花ゆめAi 恋するMOON DOG

山田南平

テンポが良くキュンとさせる上に…!

ネタバレ
2020年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ いろんな点でバランスが取れた作品だと思います。長年連載されてきた作者様の腕を感じます。
まずテンポの良さ。(単行本)4巻あたりで犬の子が産まれないかも…といったくだりで、これはくっつくまでにすったもんだがあって時間がかかるかも…と思ってからの怒濤のラブシーン。今のくっつくまでに巻数を要する恋愛漫画とは違い4巻でいちゃあまを見れるのはとても嬉しいです。とは言っても最初の方からお互い両想いでしたのでもしかしたらくっついてからが本番なのかもしれません。
それぞれの犬の取り巻く問題や、アキラの家の事情、幼少期、掘り下げようと長引かせる事は出来ますが、これからも作者様の腕でだらけない展開を期待したいです。
しかし、犬を題材にしているだけあって、作者様の実際体験しただろう犬ネタや習性、犬が大好きなんだなと分かるような描かれ方です。犬を飼われている方はとてもグッと来るのではないでしょうか。
それともう一つ。さり気なく描かれていますが、初夜の前の風呂に入る女性のあれこれ(シェーバー問題とかね…しかもアキラがちゃんと分かってるっていう…!(笑))とか、アキラがきちんと爪をやすって整えているのをサラッと描いちゃう辺りがすげぇなこの漫画、と思いました。下手なTLよりリアル。
みぞおちあたりがきゅーっとする現象をフランスの言い回しから引っ張ってきた蝶々に例えたのも良いですね。ちょうちょが口から出そう…うん、言い得て妙です。なにかが口から出そうな表現は色々ありますが、凄いキュンときました。
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