このレビューはネタバレを含みます▼
以前ゲームモニター越しの住人が生きてる人間って類の作品を読んだんですけど、そこで神の箱庭って思ったんですけど、こちらの方こそまさにソレ。
箱庭を覗くと、戦国・室町辺りの現在地の様子がピンポイントで窺える。ジオラマをいじる様に箱の中に干渉すれば、自分の身の回りの状況がガラッと変わってしまうというSF感の強いストーリーです。
ネタバレしちゃうと、持つ者が次元を渡るアイテムでした。過去をイジる事で並行世界を作り出すなんて神に等しいが、これは欲しくないなぁ…怖すぎる。
時々何故そうなった?って混乱しますが、4.5巻まで読んでやっと幾分か腑に落ちました。全体的に読みやすく、構成にちょっとモヤッとが残るけど面白かった。(モヤモヤは深追いしません。)
ラストにかけて展開が足早なのは残念。じっくりやってくれればもっと良くなった気がします。予想外のオチは好きでした。発想が好みなので評価は甘めですが、何なら外伝での補足をもっと求めます。