このレビューはネタバレを含みます▼
獣人の住む異世界での恋愛&冒険物語。表紙に惹かれて(ホワイトタイガーのこどもと雪豹のこどもが可愛いうえにタイラーも好みで)購入しましたが、買って良かったです。(作品を読んで、イラストから受けたイメージとお話の中での千歳とタイラーのキャラクターが合っていました。)
170年もの間、千歳を探していたタイラー(ホワイトタイガー)の一途さと家族を欲しているだろう孤独、再会してからのスパダリぶり、そして、そのカッコ良さと食事中に見せる顔(お皿に物がなくなったときのしょげた顔とおかわりをもらったときの顔)とのギャップの可愛さ・・・千歳に再会できて、番になれて本当に良かったです。
他方、千歳(雪豹)の方も親を早くに亡くし大変だったでしょうが、愛情深いタイラーと結ばれ(甘えられる相手に初めて出逢えて良かったね!)、可愛いこどもたちにも恵まれて、読んでいて心が温かくなりました。
主人公の2人と旅しながら、千歳の謎やタイラーの過去を知っていく、その過程に引き込まれ、一気に最後まで読み進めました。
また、タイラーの幼なじみのスタークとネイサン、お医者さんのバルテシオンはじめ、周りの登場人物たちとの関わりも丁寧に描かれていて、心情を理解しやすかったです。(幼なじみ2人を交えた4Pシーンだけは、獣人設定であるということを理解していても抵抗がありましたが・・・それだけ近しい間柄、信頼できる身内であることを表しているのでしょうね。)
登場人物たちが本当に魅力的なので、これっきりにするのはもったいない。千歳とタイラーの甘々続編や、幼なじみカップルのスピンオフ、そして両カップルのこどもたちのお話など、これからも書き続けていただきたいです。(イラストも是非このまま一夜先生で!)