このレビューはネタバレを含みます▼
タイムスリップもので時系列が飛び回ります。作者様曰く、何度も読み返してみないとわからないようにできているそうで、1回サラっと読むだけではまじでよくわかりません。いや、なんとか理解しようと何度も読み返しましたが、それでも本編だけでは説明不足かつ粗がありすぎて完全には理解できませんでした。難しく考えずに雰囲気だけ楽しんだ方が感動できるし、精神衛生上よさそうです。
まあとにかく順番に追うと、類が16歳の時に父親(瑞樹)が亡くなり、葬式中ショックのあまりタイムスリップ。もしくは、この時に本編と同じように、未来の自分の登場によりタイムスリップ(ここの説明は全くないので想像です)。
そして本編と同じように過ごし、瑞樹を事故で死なせないため歴史を変えようと試みるが、瑞樹本人に断られ、新たに産まれた類を葬式中に同じように過去に送り出す。瑞樹は歴史を変えたくないと言っていたので世界線は同じなんだろうなと思います。
うーん。本編の内容を否定して申し訳ないけど、ここが最大の謎なんですよね。だってこの本編の説明だけだと、主人公の類は永遠に産まれ続けて、産まれた類は永遠にタイムスリップすることになると思うんです。そうじゃないと歴史が変わるから。
最後の方もタイムスリップしてきた類を存在させるために、また同じように類が産まれてくるであろう描写だったので、その場合はタイムスリップした類は消えるの?それともまた産まれた類が葬式中にどこかに飛ばされるの?(同じ時空間に存在できないとあったので。)それとも一生会わなければ大丈夫ってこと?と、もうこれわかんねぇなって感じになりました。書いていて余計わからなくなる…。
というか瑞樹がゲイという設定なら最初の類はどんなきっかけで産まれたの?と疑問が残ります。それを考えるのは無粋なんだろうか。
まあとりあえず一番辛い役目なのが母親ですよね。自分の子どもがいなくなってしまったってことですし(未来の類はいるけど自分の子どもとは思えないでしょう)。
というか、最初と最後に出てくる子どもって、遺伝子的には母親に当たる人との子どもってこと?うーん。母親の連れ子だったということであってほしい。でもまあそもそも遺伝子的に父親の人とBLな感じになってるしなぁ。
ごちゃごちゃ長文を書きましたが、これはあくまで個人的考察ですし、各々考えてみると面白いかも。