悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

永瀬さらさ/紫真依

主人公の好感度が高い

ネタバレ
2020年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今では無料でもあふれるほど読める乙女ゲーム異世界転生物の中で、継続購読するかどうかの個人的な決め手は主人公の性格と設定が好みかどうか、あとは最低限の文章力の有無。
このシリーズはまずコミカライズの無料版から入って、コミックも小説もどちらも結果的に購入に至った。
コミックは漫画にするにあたりうまくまとまっていて読みやすかったし、小説は小説としての情報量があって隅々まで楽しめる。
ライバルを変に持ち上げないでちゃんと敵として緊張感を持たせてくるところも好感度が高い。
ただ主人公が愛されて皇太子が愛の力でなんとかしてくれるだけなら★3だけど、主人公も皇太子もそれぞれ別の無敵さがあり敵を蹴散らしつつ、お互いの存在には弱いというのが微笑ましい。
ライバルを半端な引き立て役にしないでそれなりに手強くしたり仕掛けを展開してくれて、それに向かって主人公が自ら先陣切って道を開いていく様が気持ち良い。
有能な味方を作ってそれぞれの得意分野に割り振って敵と闘う、基本的なことがすごく大事だなとこのシリーズを読んで久しぶりに思った。
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