けっこう好きな話

ネタバレ

2020年8月3日

このレビューはネタバレを含みます▼ TUEEE系サブキャラ転生では面白い方。
いくつかそういう作品は読んだことがあるが、だいたい序盤は面白いくても以降は微妙なものが多いけれど、この作品はある程度安定している。
絵はやや癖があるが良い方で塗りは少し昔のエロゲっぽいかな？絵が多いのは良い。
書籍の書き下ろしとしては、エロトラップなどコメディものは面白いが、メインストーリーに絡んだ文字数を多く取ってしまうやや真面目が入った話はそれより先が読みたいと思うのもあって微妙だと感じた。それに伴って次の話にいく前に余計な一幕(転生系によくある)があるのもマイナス。
見せ方にしても１巻でそれをしたら３巻のSUGEEE感が弱くなる、といったものがいくつかある。
web版では空気だったカトリナが出るのは良いが、自分としては主人公(幸助)との絡みより主人公(伊織)らとの絡みのほうが見たかった。
あと、やや唐突に少しきついレベルのクサいセリフを言うが、言い回しはあまり上手くないのはこの作品の悪いところ(イチャイチャ系が好きなら許容範囲かも？)。
作家スキル的には高いわけではないが、現状web版にも問題と感じることもなく、たまにある急激につまらなくなる作品のラインは越えていると思います。
web版(ノーマル進行)と比べて総合的にはややマイナスという評価になりますが、面白いのでおすすめです。
// 2022/7/5。補足として記載。// 上記で「この作品は安定している」と言いましたが、他作品と比べても場面転換が少なく、広大な場所とはいえ舞台がほぼ学園とダンジョン(内)、あと家だけなので。世界の広がりが見えやすい転生系としては矛盾発生確率？が低いのもある意味当たり前と取ることもできます。
ただ、風呂敷内を見せれば良いというものでもないと思うので、その点はマイナスには捉えていません。
それと主人公の行動は、Web版が必要行動内に留まれるのに対して書籍版は不要なマウント感。
おまけに、Web版のギャグの打率はそこそこ。書籍の方は増量分のギャグの打率は低め…というより個人的にはWeb版時点で尺的にギリギリを前後する感じなのでそこに増量されてもなぁと思う。
そういう具合に掛け合いのくどさも増量。

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天河さん

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