色々もったいない





2020年8月6日
オメガバース設定の中でテーマと言うか、ストーリーを盛り上げる要素になりうる「αの名家に生まれたΩ、名家の血筋問題、αとΩの家族愛」について描かれてますが、色々物足りないです。丹生の実家に対する心理描写がもう少し荒ぶった感じでもいいのではと思います。蘇芳を引き取る理由に自分を重ねたところはいいけれど、養育費を引き上げた理由がなく引き取る件の感動が薄れて残念でした。蘇芳は幼い頃から、丹生一筋なのを「運命」にしたいのであれば、αとΩの運命の番らしく、もう少しフェロモンに翻弄される感じで描かれてもよかったんじゃないかと思ってしまいました。エロシーンも無理やり盛り込んだ感が否めないし、続編ありきの構成ならまだしも、1巻で終わるのなら色々無理がある様に感じました。好きな作者さんなので残念です。

いいねしたユーザ1人
-
まろん さん
(女性/-) 総レビュー数:892件