息子がいじめの加害者に? 大原さんちの大ピンチ
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息子がいじめの加害者に? 大原さんちの大ピンチ

大原由軌子

絵柄とタイトルに騙された

ネタバレ
2020年8月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと絵柄に完全に騙されました。
我が子がいじめ加害者になってしまい、どうやって信頼を回復するか、いじめられっ子家族との信頼関係を取り戻すか…という内容ではありません。

その逆で、自己弁護、逆恨み、一家総出で報復する内容を、描いた作品です。

そもそも我が子が問題を起こしておきながら、筆者夫婦は一切反省していません。
大事になったので困っているだけです。
いじめられっ子の家に謝罪に行く時も、学校に呼び出されても、ひたすら言い訳と逆恨みをしています。

我が子がいじめっ子と指弾されるのに対し、慌てて専門家から「まともなお子さん」というお墨付きを貰うことに躍起になる夫婦。

お墨付きをもらったら、その逆恨みからいじめられっ子の母親をストーカー行為で復讐し、得意げな夫。

歪んだ正義感の持ち主で、いじめっ子の指摘を受けたり、先生から怒られたら、途端に拗ねて鬱気味になる息子
(エアガンで小動物を撃つなどかなり問題行動あり)。

自分の息子の悪事を顧みず、何でうちの子ばかり酷い!と責任転嫁するだけの母親(筆者)。

いじめを解決しようとするのではなく、我が子はいじめっ子ではない!そんな事言う、いじめられっ子母親は許せない!と宣う酷い内容でした。

いじめられっ子の母親もかなり問題ある人物で、筆者夫婦に報復されて然るべき人物ですが、それが霞むくらい筆者夫婦が悪質。
最後は佐世保から追い出した、ザマアミロみたいな感じで終わります。これほど読後感が悪い漫画はなかなか無いでしょう。

筆者のサイトを見ると、とても爽やかで仲の良い家庭を強調した感じですが、実際はこんな人達なんだ…と思うと物凄い複雑。
星は一つでもあげたくない。
他の作品は面白いのかも知らないけど、この作品に関しては、ただ最低の一言に尽きる。
いじめを増長させる、極めて不快な内容。
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