男おいどん
」のレビュー

男おいどん

松本零士

昭和という時代

2020年8月8日
幼少の記憶にサルマタケ、ラーメンライスのキーワードがしっかりとインプット
されていて数十年ぶりに目を通してみた。
この歳になって見直すと主人公の大山昇太とはつくづく人間の屑だなと感じる。
“おいどんは男ばい”と云ふ矜持は目の前の欲に流されて叶わなかった自尊心の言い訳
でしかない。
日本人の中で箸にも棒にもかからないごく少数の落伍者の一人で安いプライドを
振りかざす点、更にたちが悪いともいえる。
とは言えそんなキャラが連載されていたことは昭和という時代の寛容性の一つかな
と思う。
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