夜啼鶯は愛を紡ぐ
」のレビュー

夜啼鶯は愛を紡ぐ

小中大豆/yoco

219頁

ネタバレ
2020年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 貴族の実業家×海外でオペラ歌手を目指す苦学生。受視点のみ。年齢差15以上?10年ものなので、途中で攻が40を超えます。

あらすじからかなり切ない話だと分かり、これは精神的に元気で余韻を楽しめるくらい時間がとれる日が来るまで読むべきではない。と考えて、かなり温めておいた1冊です。
あらすじから私好みでした。読んでて苦しくなるくらい受が可哀想で切ない話が好きなので、楽しめました。
受は攻に飽きられないように怯えながらも歌手として仕事をこなしています。攻の他の恋人や遊び相手とは違ってわがままを言わずものを強請らないことで矜恃を保っていました。最終的に攻と一緒になるのは自分だと、他の人とは違うんだと。
すこし歪で壊れかけていた受の精神が切なくて、その気持ちに気づかない攻にモヤモヤしましたが最終的にはハッピーエンドでよかったです。
受が攻を置いて出ていったのは胸がスっとしました。受があっさり攻を許してる気もしますが、別れてから数年たってたし受にとってあの出来事がきっかけで心の中でスっと浄化されたことがあるんだろうなぁと思いました。
攻がもっとボコボコに落ち込んだところを見たかったです。攻視点SS欲しかったですね。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!