情熱の結晶と愛なき婚礼(カラー版)
」のレビュー

情熱の結晶と愛なき婚礼(カラー版)

クリスティン・リマー/桜屋響

《王族》な必要、別に無いです。

ネタバレ
2020年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ “ハーレクイン”だから、劇的にする為に《王子》と《王女》に成るんだろうけど、正直其の必然性は全く無いです。何処かの国の、良い家の《息子》と《娘》で十分な内容かと。良く言えば《真面目で不器用》、はっきり言えば《扱い難い思い詰め型》で、過去の出来事により自分を責め続けるヒーロー。ちょっと間違うと暗くてジメジメした話に成ってしまう所を、陽性で頑張り屋なヒロインが明るい方向へ持って行っています。物語の中に、悪役とか嫌な人間が1人も居ないので、安心してヒーローとヒロインの幸福を見守れます。そして、絵がとても端正で丁寧です。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!