テル・セル
」のレビュー

テル・セル

遊行寺たま

日常が愛しくなるストーリー

ネタバレ
2020年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 天文地学、ホロスコープ占星術を用いたSF風味の作品です。
とにかく研究がエグくて、後半は特にハラハラさせられました。
必要ないしむしろ利用してやろうと思っていたくらいのバウたちとの日常が、二コラ君の中で少しずつ変化していて、いつの間にか心の拠り所になっていたのが胸にグッときました。
二コラ君の復讐物語、人としての成長物語だけでなく、素敵な友情物語でもあるんです。
最後はかなり駆け足でしたが、二コラ君がようやく普通の人として前を向いて生きていけるってだけで私は満足です。長生きして楽しいことたくさんしてほしい。
できれば二コラ君たちのこれからの日常をもっともっと見ていたかったです。
個人的に遊行寺先生の作品は変に恋愛が絡まないから、ファンタジー世界に入り込みやすくて良いなっていつも思います。
余談ですが、先生のTwitterに二コラ君の未来予想図イラストがあって感激しました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!