このレビューはネタバレを含みます▼
最新刊まで購入。期待以上に面白かったです。
ヒロインは小さく頼りなく臆病で、終始オドオド、やられっ放しの使われっ放しで初めはイライラさせられました。が、土壇場に強い。さすがヒロインというべき芯の強さを持っていて、そこが一番魅力で見応えがありました。彼女は何にしても最初は必ずオロオロするし、迷います。でもちゃんと彼女なりの答えを見つけるんですね。ゆっくりだけど一つ一つ成長していく、そこが凄く良かった。
読んでいくうちにヒロインがどんどん好きになっていったし、彼女を見守る兄もすごく良い。不器用な二人の交流は見てて応援したくなるほど微笑ましいです。
が…。リヒトは逆で巻を追うごとにダメ男臭が酷くなる。闇が深い…深いんですよ!ヤンデレか!と言いたくなるくらい。
ヒロインはあんなにけなげに頑張ってるのにお前は何だとオカン目線で腹立たしくさえなりました。顔の傷の上から発言に至っては、コイツ本当にもうどうしてくれようかとすら…。読みながら兄とすっかり同調し、イチャイチャのたびに「それ以上手を出したら許さん」とヒロインの保護者気分に(笑)。ニナが好きな相手だからしゃーないけどホンマにコイツでええんか?考え直さんか?と言いたくなりました。だってリヒト顔以外ほとんど良いとこないような…。場所もわきまえず人前でベタベタするのも嫌な感じだし、純粋なのを良い事に言いくるめるのも腹が立つ。…でもヒロインが好きならしょうがないんだなぁ。成長の意思はあるようだから、せめてもっとイイ男になって欲しいなと思います。
オドや悪戯妖精、イザークや根性悪のユミルさんが好きです。今後のストーリーが気になります。