国境のエミーリャ
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国境のエミーリャ

池田邦彦/津久田重吾

冷戦の最前線が日本だった世界線

2020年8月30日
第二次世界大戦、本土決戦敢行し連合国に完全占領された後、東京都内に壁が建設され東西に分断された場合どうなるかという話。
地形的に近所な朝鮮半島の状況が浮かぶがどちらかというと、かって壁があったベルリンの方がしっくりくる。
実際にほんの少しのたらればで札幌や函館であり得たかもしれない話と個人的な知識で思いました。
壁崩壊以前にベルリンを舞台にした物語をそこそこ読んだけど、その雰囲気久々にって感じです。
その中で東日本国に属する主人公の女性の話で、彼女がけなげに生きるというよりは亡命関連ですね。
パルチザンや亡命組織の話は何度か読んだことあるけど、日本を舞台にすると地理的知識を仕入れる必要が無いのでサクッと入れて面白かったです。
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