外道の歌
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外道の歌

渡邊ダイスケ

考えさせられる作品

2020年9月2日
漫画に詳しくはありませんが、作者さんの画力というか、迫真の人物描写に驚かされる。よく漫画やドラマにありがちな不自然に美形が多いという違和感もない。以前、ある本で法律より部族内の掟が優先されるニューギニアで起きた子供の交通事故死に対する対処が紹介されていたが、そこでは双方の過失の検証より、加害者側が謝罪と哀悼を示し、気持ちの上で和解することを重視していました。もちろん気持ちばかり重視しては公正な裁きは出来なくなるでしょう。だが、現在の司法はあまりにも被害者と遺族の気持を置き去りにしているのではないか?そこを改めない限り、この良くも悪くも問題作なこの物語に共感する人は絶えないと思います。
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