恋きらり、陰するり
」のレビュー

恋きらり、陰するり

しっけ

作者様買いです

ネタバレ
2020年9月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「◯ックスドロップ」でしっけさんを知り、以来作者様買いをしています。新刊が早速読めてとても嬉しいです。

「◯ックスドロップ」では、大学生のタチの主人公がまさかの受けになる羽目になりますが、気持ち良さに目覚め、次第に恋心も芽生えていく様が緩急織り交ぜて描かれていて、ハラハラドキドキ楽しめました。

「いちかばちか」では、性に多感な男の子たちのカラダへの探究心や相手への抑えきれない気持ちなど、いっぱい詰め込まれている作品でした。

今回の「恋きらり、陰するり」は少し年齢があがって、ノンケの社会人と大学生のお話。それぞれに心に影を抱えていますが、一緒に過ごす時間が増えていくうちに、お互いを受け入れ支え合っていく様子が穏やかに描かれています。タイトルのとおり、それぞれが抱える陰の部分に、恋心が芽生えることで光が射していく作品です。イチャイチャシーンは既刊に比べると控えめですが、どの作品でも受けの悶える姿は可愛くてキュンキュンするし、タチが相手を思いやりつつ我慢出来ない様子がこれまたうまく描かれていて、大好きな作品がまた一つ増えました。アフターエピソードとして、一緒になった二人のそれからを描いていってほしいと思える作品でした。
既刊を何度読み返しても楽しいし、新刊を心待ちにしている作家さんです。これからも楽しみにしています。
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