うそつきあくま
」のレビュー

うそつきあくま

雁須磨子

表題どおり難しいオトコ心

ネタバレ
2020年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ラブラブじゃない、どちらかというと愛憎相半ばのような2人。元々は漫画家とアシスタントという関係だった宇郷と余利。宇郷が手を出してつきあいはじめるのですが、売れっ子漫画家になった余利への劣等感に宇郷は耐えられなくなって2人は別れます。それでも時々関係を続けていてセフ レのような状態。この作品は2巻にわたって漫画を描く苦しみが描かれていて重たかったです。原稿落ちるっ!てこっちまでハラハラしました。余利にとって宇郷はいつまでも憧れの漫画家で好きな人なのに、宇郷が余利の前でかっこよくあり続けたいのにそうでいられなくて好きなのに優しくできないところがせつなかったです。一度くじけて素直な気持ちを相手に伝えられるようになって甘味は足りないのですが、精一杯のラストだと思いました。屋良がどちらかに絡むかと思いましたが大人気漫画家の孤独をあらわす役割だったのでしょうか。ちょっと印象的な人物でした。1巻、2巻 2019年5月 総175ページ 修正=見えない構図。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!