寡黙な皇帝陛下の無邪気な寵愛
」のレビュー

寡黙な皇帝陛下の無邪気な寵愛

八巻にのは/氷堂れん

307頁

ネタバレ
2020年9月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 寡黙な皇帝陛下×夢を見せる力のある移民の女性。ヒーローsideほぼなし。

ヒロインがいやらしい夢を見せるのに精神的にも肉体的にも参ってて、そんななか皇帝陛下にもいやらしい見せてくれと言われてーーという冒頭からワクワクする内容でした。
寡黙と言いつつもちょっとワンコというかひな鳥のようなヒーローが可愛かったです。
珍しくヒロインよりもヒーローの方にかわいいと思うことが多かったですね。
個人的にいろんな衣装のヒロインが出てきて楽しかったです。私も服装が変わるの大好きです。
周りの人も良い人ばかりで安心出来ました。

八巻先生はちょっと変わったテーマを物語に取り込むのがお上手です。
今回も大変楽しませていただきました!!
最初はゆるゆるとコメディタッチを混ぜつつ、途中からシリアスな雰囲気を醸し出す。この手法で何度か先生の作品のトリコになった記憶があります。
あとがきで「いざという時に悔いの残らないように、思う存分残念なイケメンを書いておこう!」と決意されておりますが、これまで結構な残念イケメンを書かれているにもかかわらずこの熱意。一瞬で「アッ間に合ってます」と思ってしまいました。先生の性癖なんでしょうか。さすがプロ。脱帽しました。
立ち読みで冒頭を読まれて「これは…!」と思われた方は、前向きに購入の検討されて良いかと思います!

久しぶりのTL小説、多幸感が得られる作品を読めて大満足です。
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