このレビューはネタバレを含みます▼
前作と比べると、ひもじい思いをしていた環境がだいぶ改善されていたようでそこは安心しました。
たとえ、たくさん食べられるー!と喜んでいるのが賞味期限切れのパン達だったとしても、常に食べ物を探していて薬箱の薬を完食した小学生時代と比べると、幾分マシになっているように見えます。
怖いのはこの団体(さまざまなレビューでヤマギシ会であろう事が推測されています)が学校まで作ろうとしていた事・・最終的に許可が下りずに頓挫したようですが、そんなものができてしまったら子供達をますます思い通りにコントロールできるようになってしまいます。
作者さんはじめ、子供達が一般に出る選択ができるのも学校は公立の学校に通い、村以外の子供や大人と接する事で村以外の考え方や習慣に触れる機会があったからではないでしょうか。作者さん本人も、学校で一般の先生や他の子達との触れ合いでかなり一般のことが勉強できてありがたかったと振り返っています。
カルトというよりは理想郷を追い求めた団体だと思いますので、アーミッシュなど世界的に有名な独自生活をしている団体もありますし、一概にコミューンを否定するつもりはありませんが、いかんせん行き過ぎると過激になったり周りに強制しようとし出したり、暴走気味になります。
コミューンは希望する人たちだけで作ってひっそり運営して頂き、関係ない人は巻き込まないであげて欲しいです。特に子供達・・。ヤマギシで生活していた他の方のブログも読みましたが、作者さんも含めてみんなまともに勉強ができない環境だったので、中卒の元子供達がたくさんいるようで、その子達が一般社会に出たときの周りとの格差を実感することを思うと、悲しくなります。