はたらく細胞BLACK
」のレビュー

はたらく細胞BLACK

原田重光/初嘉屋一生/清水茜

面白いけど…

ネタバレ
2020年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 健康について勉強になるところは多くてよいのですが、赤血球の主人公を中心に「働く意味」とか「働きたくない」とかの葛藤場面が多くて暑苦しい印象。本家の白血球や赤血球たちは危険な仕事でも滅私的に淡々とこなしていて、そこに哀愁がある。それがこちらは、確かに過酷な環境だとはいえ毎話毎話「やってられるかよ!」と騒ぐので、とはいっても君ら細胞だからなあ…と逆に冷めてしまう。精神面まで擬人化しすぎている感じ。読み切り「細胞の話」の1116番の生き様を考えると、BLACKのキャラは皆幼稚に見えてしまう。社会風刺を含めようとしているのかもしれないが、役割分担がしっかり決まっている体内の話をすべて社会に重ねられるはずはないのだから、その辺あまり突き詰めずにやってほしいなと感じる。
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