悪役令嬢、五度目の人生を邪竜と生きる。 -破滅の邪竜は花嫁を甘やかしたい-【分冊版】
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悪役令嬢、五度目の人生を邪竜と生きる。 -破滅の邪竜は花嫁を甘やかしたい-【分冊版】

島田莉音/東弥イツキ

話は気になるが、絵が残念

ネタバレ
2020年9月16日
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乙女ゲームの悪役令嬢(と言っても特にいじめとかしてなさそうなので、ただの婚約者に裏切られる令嬢ポジっぽいが)な本作ヒロインが、同じ人生を繰り返してはいつも婚約破棄ののちに無残に殺されていたことを思い出し、その運命から逃れようとする話。各攻略キャラのルートで必ずヒロインは殺されるので毎回死に方が変わっていたもよう。
4回目のルートで、ヒロインは邪竜ヒーローの生贄にされそうになり、その時に邪竜と心通わせたものの、ヒロインを邪魔に思う(実際は黒幕の指示で)元婚約者に殺される。5回目のルートでは早々に邪竜を呼び出すことで、死の運命から逃れるために協力して頑張るのかな?という感じ。でもヒロインは記憶引き継いでるけど、ヒーローは違うっぽいので、その辺の記憶と現実の溝をどう埋めていくのかは気になるところ。
1巻だけでも婚約者やら騎士やらにめっちゃヘイトがたまるが、早々にヒーローが登場するので、この後は妨害はありつつもざまぁ展開になっていってくれるんだと思う。
そういう意味では話は気になるが、皆さん書いてる通り、絵がちょっと残念なので、購入してまで読みたいかと言われると微妙。
1巻はまだいいけど、2巻の王様絵とかおじさん絵がねー。貫禄ある感じでなく、その辺のくたびれた中年の普通のおじさん風だったり、ヒーローの竜の絵も1巻はごまかせていたが、2巻以降だと残念ラインで描かれててカッコよさが半減しているのはどうなの。
原作は小説家になろうにあるようなので、続きはそっち見るのが無難かな。

2020.9.20.追記:原作読了。ヒーローは早々に人化して竜形態ではなくなるので4巻以降は竜の絵より人物絵の良し悪しが問われそう。神と同等の力をもつ悪魔的思考のヒーローによる復讐劇(グロ)が話のメインなので黒幕と攻略キャラへのざまぁはきっちり達成される。ただヒロインは早々に思考停止し、ヒーローの愛玩人形と化すので、がんばるヒロインや行動派ヒロインが好きな層にはオススメしない。
原作で表現法がつたないと感じたところは、マンガの表現法で上手く補えそうなところだが、この作画だと補うには力不足な気がする。コマ割りとかのマンガへの落とし込みは悪くないだけに同じ作画でも三年後くらいの実力ならいい感じに化けたかもしれない。
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