屋根裏部屋の公爵夫人
」のレビュー

屋根裏部屋の公爵夫人

もり/アオイ冬子

この世界が好きになれない

ネタバレ
2020年9月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ レ○プ未遂被害者に醜聞と非難が集まる世界。読み進めても今のところ醜聞が払拭されることはないまま主人公が年を取っていく。とにかく主人公を取り巻く環境がこれでもかというほど胸糞。公爵から領地を奪ってザマァ展開かと思いきや、投資を学ばせ買い戻させるという温情措置。これ、買い戻された暁には主人公には財産しか残らないけど…なにがしたいのかと思ったら「公爵を手のかかる癇癪持ちの弟のように…」との説明。いや、そんな家族としての情がわくシーンは1ミリもなかったけど……。ただのエネミーだったけど……。
とにかく主人公のされる胸糞に対して、主人公の感情の方向性に納得感がない。単なるセカンドレ○プにあっただけの主人公が、それに対する自分の態度を反省しているシーンが一番胸糞。たぶんこの作者の倫理観が受け入れられない。最低。
こんなクソみたいな世界に染まっている主人公になかなか感情移入がしづらい……。
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