このレビューはネタバレを含みます▼
1巻 作者の入門編として丁度良いかも。作者の「泥舟」を思い出しますが、こちらの方がマイルド。画廊のオーナー・泉里×田舎暮らしの絵描き・水琴。絵にも水琴自身にも惹かれる泉里。霊を見て霊を描く水琴は、家族に疎まれ田舎の祖父と二人暮らし。超天然無自覚魔性受!
いつもの狂気だらけの狂犬暴走ハッピーエンドではなく、ピュア系ラブストーリー(作者比)でした。しかし、最後の方でようやく攻が吠えながら受を抱いていて一安心。何故泉里が相手の話を鵜呑みにしていたのかが疑問。また、題名"悪食"は何を指していたのか。
2巻 見た目はスマート、中身は執着心を滾らせる重い男・泉里×芯は強い天然魔性受・水琴。泉里は嬉々として水琴の下僕を名乗り、携帯電話で位置情報把握!
「夢魔」→泉里の画廊に来た男たちが探す画家・桜庭。彼らの目的は?そんな中で水琴に助けを求める桜庭ですが……。痛々しい&悲しい事件。
「足音」→妖精画家を名乗る百川。真意を確かめるべく二人は彼女のいるホテルへ向かいます。前作の槇も登場。支配人・加佐見の秘密と水琴になつく謎の少年・雪輪。こちらも悲しい事件……。雪輪は何者?
3巻 無邪気で明るいキャラを装う雪輪が再登場。橋本の逮捕に会話する霊。不安や迷いが拭えない水琴に対して、描くこと以外の全てを排除する泉里の執着大暴走。一方で泉里とは違う重さを見せる名乗る槇が大活躍。
橋本父は不器用<周囲に悪影響を及ぼす人物。萱父のひき逃げ犯は謎のまま。本性を見せてきた雪輪。水琴家族は登場予定なし?デビューした水琴のこれからは?