龍の執戀
」のレビュー

龍の執戀

草野來/北沢きょう

朱鷺さん男前!

ネタバレ
2020年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 続編待ってました!うーん、相変わらず朱鷺男前で、惚れ惚れします。男に惚れられる男って感じですね。ヤクザものですが、リアリティーがあるので、暴力的な表現や重々しい雰囲気があり、任侠映画を見ているようです。指詰めたり(まさか朱鷺の指がなくなるとは…)、刺したり、銃ぶっぱなしたり、結構血みどろだし、朱鷺がひづるを無理矢理したりもあったので、苦手だなぁと思う人はいるかも。そんな中で、ひづるの清廉でいてやわらかく温かな存在は際立つ。朱鷺がひづるの前でほっと力を抜く様子が好きです。一巻でもその予兆はありましたが、二巻ではますます朱鷺の独占欲が苛烈になって、普段ひづるに穏やかになっている分余計に怖いですね。ひづるもまた慎ましく穏やかな性格だけれど、芯が通っていて強い。非常に好感の持てるヒロインで、朱鷺と同じく魅力的です。二人が絆を深め、子供二人と共に家族となっていく温かな面と、朱鷺たちが瓦解してきた組織を立て直そうと抗争に突入していく重々しい面がうまく混ざりあっていて、面白かった。二巻で朱鷺が四代目になったけど、続きはあるのかなぁ。綺麗に終わったからないのかもしれないけど、ひづるに惚れてしまった部下だったり、新しくなった組織の今後も気になるので、続編あってほしいです!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!