このレビューはネタバレを含みます▼
また美形が道端に落ちてました。BLでは、よくイケメンが落ちていて、拾ってもらいます。タマと名付けられた美人さん、運良く内海に拾われます。
タマはセッ☆ス大好きヤりちんα。寝床を求めて男漁りをする日々。単なるヤりちんではなく、訳あり過去を持つのが漫画の定番。家族の元を離れ、定住せず男から男を渡り歩くタマ。子供の頃、タマの兄にだけ愛情が注がれ、手のかからない『いい子』を求められ、その理由を知ります。実の子ではない不憫な子。きっと自分の『居場所』を求めて彷徨っているんですね。寂しい。哀しい。
事情を知らないまま、タマと関わる内海が、いい人過ぎて、余計切ないんです。放っておけないお人好しもあるんでしょうけど、情も移りますよね。タマは、猫のような気分屋で内海の家に顔を出しますが、都合よく会いに行くのがモヤモヤします。他の男にヤられながら、なぜ内海に会いに行く?しかも、「一人で生きて行ける」と言った割に、会いに行ってたし……家族の事情を知った内海が、タマの幸せを願って送り出した時点で、もうウルウル。そして、戻って来たタマを見て更にウルウルです。その後の二人に娘が出来て、幸せそうでまたウルウル。しかも、叔父さんとなったタマのお義兄さんからのプレゼントを見て感動。良かった、家族の交流あるんだね。一安心です。辛い事もあったけど、家族が増えてめでたし、めでたし。お幸せに。