このレビューはネタバレを含みます▼
過去の出来事により心を閉ざした婚約者のカイルに興味を持ち、理解したいと温かい気持ちで接するアメリ。しかし、アメリもまたトラウマを抱えていました。そんな二人が惹かれ合い、試練を乗り越えて結ばれますが、特別ページ数が多かった訳ではないのにぎゅっと凝縮されたストーリー展開で充実感たっぷりでした。特にカイルの変貌ぶりは凄まじく、最初と最後では全くの別人のようでした。たびたびアメリの硝子職人だった母との思い出で語られる色彩鮮やかな情景が登場しますが、まるでカイルの変化を表しているかのようでした。カイルの愛情に泣けます。最後の最後まで気が抜けません。あとがきに他の作品のスピンオフだとあり、ぜひ本編も読みたいと思います。
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