ロマンスするなら覚悟を決めろ
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ロマンスするなら覚悟を決めろ

大橋キッカ

淡々と進み、淡々とヤって、さらっと終わる

2020年10月10日
心の共鳴度を測って、グラフにしたなら、たぶん山、谷なく平坦なフラットなグラフになるんだろうな、って思います。ヤクザの下っぱチンピラ相手に攻めるリーマン。そのリーマン京野が組の息子で、射場の悪質な取り立て行為がバレてしまい…口止めの代わりに身体を求められる射場。と、強引な展開こそすれ、京野がずっと淡々としているんです。敬語攻めが萌え要素にはならず、真面目キャラに合いすぎて、逆に淡々としているだけで、設定を使いこなせていない感じです。たぶん京野の表情が乏しいから、淡々とした印象を拭えない。射場が、ある時「そういう顔も出来んじゃん。」って思うんですけど、いやいや全然いつもと変わらぬ表情ですわ(笑)
京野が射場に好意を持ったきっかけは、語られますが、射場が京野に絆されたのは、どこ?怪我して心配してくれたから?いまいちピンとこないなぁ。タイトルの『ロマンス』と言うほど甘くはないし、『覚悟』を決めないといけないほど、大それた恋でもないです。キャラ設定が甘い気がします。
こちらの感情が動かないので、サラサラする~っと、あっという間に読み終わりました。
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