オメガ春機【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】
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オメガ春機【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

赤星ジェイク

獣人とオメガバースの融合

ネタバレ
2020年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人間が獣と交配し獣人となった世界で新たにオメガバースの性が出てきた、という世界観でした。
獣人系は比較的苦手な分野なので読んだこと無かったですが、こちらの作品は異種属との交配やオメガバースの概念等深く掘り下げられていて読み応えがありました。
赤星ジェイク先生の他の作品も読んでいますが、比較的シリアスな内容です。
登場人物が何人も出てくるのに始めは恋の矢印が一方通行だらけでなかなか切ないです。
異種属との生活が一般的でない、というのがはじめはわかりませんでしたが、だんだんとそういう雰囲気を感じられるようになり、九守とキンがそれをも超えて愛し合ったことがわかるようになっていて後から後からキュンキュンが増していきます。
オメガが希少種で、子を産まなければならないことも、この制度のせいで子供を手放さなければならない事も、その事実が急に知らされて胸が痛くなりました。
九守とキンの子供が伊勢に惹かれていくのも、なかなか人間では考えられない描写ですが、獣人ということで納得できたので嫌悪感もなかったです。
色んな人キャラクターが絡み合っているのを見て、凄く素敵だなと感じました。
読み応えのある1冊でした。
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