雨降りvega
」のレビュー

雨降りvega

凪良ゆう/麻々原絵里依

切なくて苦しくてでも美しくて

2020年10月13日
最初から最後まで緊張感と痛みを持って読んだ。読んでも読んでも苦しいのに目を離すことができない。どうしてこんなことになってしまったのかという遣る瀬なさとひたすらひたむきな文人の思い。祈るような気持ちでページをめくった。凪良先生の作品はどれを読んでも引きつけられるが、この作品は恋心の切なさや苦しさを余すことなく表現していて胸が痛くなる程だった。決して悲しいラストではないのに、読後はいろんな思いがしばらく重く心に残った。
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