空と海のあいだ
」のレビュー

空と海のあいだ

松尾しより

最後まで描き切った作者さまに敬意を!

ネタバレ
2020年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語を作る上で、日本人にとっての第二次世界大戦は、そうとうの覚悟と気概がないと手が出せないものです。読むのも体力と気力が必要です。
有田さんは一番近くで一臣を見ることで、きっと許されることなく苦悩の一生を送るのでしょう。善人こそが苦しまなければならない。人間の弱さと恐ろしさと醜さの詰まった戦争の中、こんな美しい物語があったならば、それもまたとても悲しいことだと思います。
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