初々しい逢瀬からの溺愛





2020年10月22日
前半のヒロインの悲しい境遇からヒーローとの出会い、まだ二人が初々しい十代の頃の庭での逢瀬が素敵でした。中盤以降はラブシーンが増え始め、ヒーローのヒロインへの執着もわかりやすく見え始めましたが、ヒロイン以外の人物に対しての残酷さはあるものの、狂っているというほどの陰湿さはあまり感じず、ヒロインが大好きだからと納得の印象でした。独りぼっちのヒロインに、ヒーローが自分のメイドを向かわせた所も読者として救われた気持ちになりました。無感情だったヒーローがヒロインへの庇護欲から感情豊かになり、野望も抱いて成し遂げていく成長物語であったようにも思います。ヒーローの側近が有能で頼もしく、優しかったのが良かったです。

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nijiko さん
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