このレビューはネタバレを含みます▼
短編ですが、素晴らしくまとまっていて、短いなりにも読み応えがあります。心理描写がお上手でわかりやすく、感情移入しやすいから、短編でも物足りなさがないんだと思います。
隆と律は幼稚園からの幼なじみ。隆は自分の性癖に自覚を持った中学生の頃、律への感情にも気付くのですが、当の律からは女の子の話をされ…うん、切ない。中学生では、なかなか同性への感情をどうする事も出来ないし、応援するふりしかないよね。
そこから10年の月日が流れ、まだ律を思う隆。ある日、律から結婚すると告げられて…もう、これはほんとにどうしようもない。サヨナラの意を決して、最初で最後のお願いをする隆に、さらっと受け入れた律ですが、どんな気持ちでイエスと言ったのでしょう……
想いを遂げた隆ですが、こんな形でそんな事をしたかった訳じゃない。募る気持ちを吐露した隆に、律の反応は？
なんだそうか。何で10年ものすれ違いをしてきたんだろ。あぁ、律も隆の反応を見て、想いを閉まっていたんだね。う～ん。１０年長かったねぇ。
これから先は、失くした10年分の青春を取り戻して、幸せになって欲しいですね。いいラブストーリーでした。それにしても、律は幼稚園から好きって、可愛いねぇ。
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