クローバー trefle
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クローバー trefle

稚野鳥子

シンドイ恋愛、パート2。

ネタバレ
2020年10月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ クローバーのレビューでは シンドイ恋愛だと記しました。だから、ずっと この作品を読みたいのに、拒否してました。シンドイ恋愛は 数年に一度読めば 充分だというのが 自論です。この作品が 事実 完結していることさえ知りませんでした。だけど、完結ならば、読まなければと、大人買いし、一気読みしました。最初は ちょっと 軽い感じだったし、あぁ、今回は ラブラブイチャイチャが 沢山 見られて、軽い気持ちで サクッと読めそうだと思っていたら、やっぱり 七転八倒。心が苦しくなって、ヒロインの妃女子に、同情しかなくなって、細谷に消えて欲しいと思ったし、彼女に 他の誰かと しっかり良い恋愛をして欲しいと心から思いました。救われたのは、彼女の周りの同僚(りりかが良い感じに面白くって、助演女優賞をあげたいくらい。)や妹ふたりが 彼女の支えになっていたこと、それも 最初から最後まで。(まぁ、彼女たちも 妃女子の細谷との恋愛に石をぶつげる発言や行動を起こしたりもするのですが。)そして、細谷と血の繋がっていない妹との恋愛、いや、はっきり 恋愛とは描いてないけれど、そこが あやふやに描かれていて、だから どっちにも取れて、ずいぶん モヤモヤとしました。だけど、細谷、はっきりと妹の事が好きだったって妃女子に言ったし、私なら そこで アウトですね。それでも 妃女子の心は動かず、変わらず、健気すぎて、私が泣きたくなりました。最後は ハピエンだけど、やっぱり どう考えても、細谷が良い男には見えなくて、クローバーの柘植さんが沙耶にとって、良い男だとは思わなかったのと同じか又はそれ以上に細谷はクズだと思ってしまいました。彼に振り回された妃女子が可哀想になりました。あぁ、でも、ある女性の恋愛を垣間見たいとするならば、壮絶な恋愛だったし、妃女子の純愛物語って言えば、そうなるなって思いました。相変わらずの柘植さんと相変わらずの沙耶にも 又、会えて、色んな意味で、やっぱり 心に残る作品だなって思いました。
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