このレビューはネタバレを含みます▼
お初の作家さんです。疲れた時にはラブコメだよな、と思って購入。ギャグテイスト炸裂のイメージと思ってましたが、何と言いますか、真面目な顔しておふざけしている感じ、と言った印象で逆に面白いです。
表題作はもちろんの事、他4編そういった感じです。いい意味で、ふざけていて楽しい。それでもラブストーリーもちゃんと成立するから、不思議です(笑)
表題作は、ほとばしるミルク。なんでか母乳が出てしまう青木。同僚須賀にバレてしまいます。酪農家の息子である須賀は、経験上搾乳の必要性を感じ、超絶テクで優しく搾り出す。『私が大切に搾りました。生産者・須賀』ってラベルを青木に貼らないとね(笑)須賀に対してイライラの感情しかなかった青木も絆されて…。自分が牛の扱いをされているように感じ、傷つく青木。知らぬ間に乳も恋も育ってました(笑)須賀が淡々と搾乳してるけど、恋してたんですね。可愛いです。二人でいい牛育ててください。
パティシエ、ハメ撮り、スキー合宿の受けの子がアホな子で、温かく見守ってください。
最後の禅修行は、煩悩が捨てきれない若者に、粋な計らいをしたお坊様がグッジョブ!最後に諭した言葉がまた素敵です。癒されました。