このレビューはネタバレを含みます▼
巨人族と普通の高校生のお話。かなり設定からぶっ飛んでいるし、ギャグファンタジーか…と、思いきや、当て馬大橋のせいで武田がエライことに。ドエロクズ展開から、まさか泣かされるとは思いませんでした。でも、相手にどうしても触れられない高校生が、あの誘惑に勝てるとは思えないし、つけ込みたい大橋の気持ちもわかるし、本当に面白い。重い実先生の力量がすごい。こんなに突拍子もない話なのに、ものすごく切ない。
そして、下巻の大橋と三宅の話が輪をかけて切ない。上巻の物語の諸悪の根源である大橋が、自分のしでかした事のツケを払うかのごとく苦しんで大人になっています。相変わらず酷いやつですが、読みすすめると泣ける…三宅の健気さで胸がギュンギュンします。大橋を、三宅を、幸せにしてくれて本当にありがとう。
NTR要素と受けのモブとの絡み描写ががっつりあるので、苦手な人はご注意です。