ぼくのカレシのすきなひと【単行本版(電子限定おまけ付)】
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ぼくのカレシのすきなひと【単行本版(電子限定おまけ付)】

リッケン

五月の魅力

ネタバレ
2020年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初作家さんでしたが、これで初ならすごいなぁと思ったら、青年誌で活躍されている先生の別名義らしいです。題名から不穏ですが、帯の言葉を信じて購入。大正解でした。
最初からアイリはきっと雄一が好きなんだろうなぁと分かります。依存と執着から始まり、思春期の性的なことが絡み、不毛でぐじぐじしていて、この二人だけだと本当にドロドロした話になりそうです。(雄一はノンケお兄ちゃんなので、アイリの気持ちに気づかなそうですが)でも、五月の圧倒的な陽の魅力に、アイリも読者も救われます。きれいで可愛らしい五月ですが、中身がものすごく男前でいい子!少しバランスが崩れれば、よくある昼ドラ系になってしまいそうなところを、五月の魅力と強さに引っ張られて、素敵なハッピーエンドの名作になっています。
たしかに、みなさんが言うように五月攻めも見てみたい。数年後は体格差も逆転してるし、リバもみたいな。
高校生どうし、エロもたっぷりありますが、ストーリーに魅力のある、多幸感あふれる名作です。
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