彼が眼鏡を外すとき
」のレビュー

彼が眼鏡を外すとき

麻生ミツ晃

弟のセリフ1つ1つが素晴らしい!

ネタバレ
2020年11月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「リバース」でこちらの作家さんにすっかりはまってしまい、以降いくつか購入しているのですが、メガネキャラはあまり好きではないので題名から後回しにしてました。
メガネキャラ不在にも気づかず読み始めた最初の兄パートはもだもだと初々しくて可愛いCPだなーという感じでしたが、続く弟パートが秀逸です。
転校生が現れてからの親友一太の変化と一太への自分の想いにモヤモヤする気持ちをかかえる巴、そんな巴に憧れて恋して巴の好きな兄になりたい近づきたいと思う健気で一途な弟賢次、一つ一つの表情に繊細な心の動きが表現されていて、巴のモノローグも賢次のセリフもどれもホントに素晴らしい。
2年でデカくなった弟と受攻そっちだったのかにビックリしましたが(笑)、弟パート冒頭にやっとでてくるメガネキャラの「彼が眼鏡を外すとき」の意味が最後に明かされるというタイトルの回収も美しいです。あと、巴さんがとっても色っぽいのもよい。
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