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読者であることの幸せ
2020年11月18日
ノンケの長谷川さんが、結ばれてからも戸惑いや馴染めなさがあるのがいいですよね。すぐに完堕ちしてメス顔になっちゃうよりも、リアル感があります。気持ちは片桐にあっても、肉体的に受け入れきれない部分を残したままでいて欲しい。そんな長谷川さんの心情を長谷川さんサイドから見ることができる。そして、片桐クズ王子の片想い？な心情を片桐サイドから見ることできる。これぞ、読者の特権。当事者しか知り得ない感情の動きも、読者であれば全体を俯瞰的に見ることができるんですから。私としては片桐君のクズエピソードをもっと読みたです。過去のつきあいや、今まで本気になった恋愛はないのか？男は初めてなのか？相手が悪い時には容赦なく、躊躇うことなく暴力を行使できるその人間性はどうやって培われてきたのか？まだまだ続いて欲しいシリーズです。
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