海街diary
」のレビュー

海街diary

吉田秋生

鎌倉で織り成す人間ドラマの名作

2020年11月18日
腹違いの妹との出会いから始まる4姉妹の物語です。

鎌倉を舞台としたドラマが丁寧に描かれています。
何気ない会話や、戸惑いや、行動が自然と淡々と描かれていて、小説を読んでいるような感覚でした。
色んな人物の視点で描かれているのが物語を深く厚みのあるものにしてくれています。

迷ったり、許せなかったり、浮かれたり、心配したり。
誰かが誰かを想っていたり。

どの巻も大好きなのですが、やはり最終巻がとても素敵でした。
読み終えたばかりだからかもしれませんが、「幸福」の話が好きです。

この作品では私も一緒に笑ったり泣いたりさせてもらえました。
引き込まれて一気に読んでしまいますが、ゆっくり読んでいる時間が幸せでした。
読後感は青空が広がるような気持ちになりました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!