君がいる室(へや)
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君がいる室(へや)

乙吉

不器用ながらもひたむきな恋

ネタバレ
2020年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語の舞台は明治時代の寄宿舎。

先輩・片山に対して数年越しの思慕の念を抱きつつも、恥ずかしさや諦めが先に立って、内心とは真逆の行動を取ってしまう笙吾ですが、その一方で想いは募るばかり。
作中では、もどかしさを感じたり、暴力的な場面もあったりしますが、読み進める内に、笙吾と片山の関係は大きく動き出し…

恋に揺れる笙吾の内面や、ラストに至るまでのプロセスが、綺麗な絵で丹念に描かれており、全体的にはリリカルな雰囲気が漂う作品です。
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