あおに鳴く
」のレビュー

あおに鳴く

何回も読んで欲しい また違う感情で泣ける

ネタバレ
2020年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何回読んでも結末が分かっていても泣いてしまいます。ただ、最後の結末への感情は読む時のモチベ?心情?によって変わってしまうのですが、他の読者さんはどうなのでしょうか?不思議な作品です。
司朗の表情が壊滅的なので初めて読んだ時はなぜ菊さんは知り合ったばかりの司朗に対してここで(この顔で)心を揺さぶられてるの?と不思議だったのですが、理由が分かってから再び読むといろんな思いが感じ取ってしまい複雑な心境になります。 あー、なんだろうなー。四十九日前で菊次郎さんが居たから自身の無念さと司朗の寂しさを利用して菊さんを呼んじゃったのかなー。
このまま…続編の続編が出ないまま読み手に委ねたままにして欲しいです。“続きを知りたくない”なんて初めて思いました。だって同じ奇跡が二度あるとは限らないから…………。そんな絶望な気持ちになる時もあれば、菊さんが生きる時代では絶体絶命だったけれど、ちゃんと生き抜いて菊次郎さんともケジメをつけて司朗との未来が叶ったと希望を持つと時もあるからです。 だからこのままがいいと思える読めば読むほど感動する良作です。
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