かわいいね、花森くん【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】
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かわいいね、花森くん【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】

しおからにがい

花森くんも美帆さんも可愛いね

2020年11月26日
表題作は分冊版で読みましたが、別の短編も収録されているので、改めて。
新歓でボッチな花森くんが、唯一話せた先輩が美帆さん。それをきっかけに仲良くなる二人。かわいい、かわいいと言ってくれる先輩ですが、あれれ?なんでエッチな事になってるの?ついつい流された花森くん。会うたびにエッチ。それだけが、目的なのか、セ☆レかもしれないと不安がよぎる花森くん。そりゃそうだ。わからないもんね、美帆さんが何考えてるか…試した気持ちもわかる。うん、うん。ところが大焦りの美帆さんが、可愛い。一生懸命、必死になって弁明。ちゃんと好きなんだね。その慌てぶりなら、嘘はないはず。良かったね!花森くん。ちゃんと気持ちを伝える事は大事な事ですね。趣味が合わなくても、仲良くラブラブで!
同時収録は、うって変わってややシリアス。幼なじみの二人ですが、ずっと一緒に成長してきた二人には、良くも悪くも『差』は生まれる。同じなんてあり得ないし、いいように捉えたら、切磋琢磨して成長し合えば言う事なしなんですけどね…子供って、わりと残酷に、平気で思った事を口走りますよね。その言葉は二人の中に優越感や劣等感を植え付ける。常に一緒にいると、自然に自分達だけでなく、勝手に周りが比べてしまう。心の中で育った優越感や劣等感は、知らずして溝を作ってしまうんだろうなぁ…このままでは、自分が嫌になるから離れようと思う気持ちも、わからないでもないけど、不自然な距離を作る方が、もっと苦しいと思う。一人で思い悩まずに、大事だからこそ向き合った方がいいね。素直になる事は難しいけど、好きな気持ちがあれば大丈夫。切磋琢磨して、二人で進んで行って欲しいなぁ。
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