ゴールデンカムイ
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ゴールデンカムイ

野田サトル

おもしろさが説明できない

2020年11月28日
いやもうとにかくおもしろすぎる。
凄く描き込まれた北海道の大自然、ものすごい取材量に裏打ちされた安定感。
をベースに各キャラがそれぞれに魅力的、
伏線が随所に仕込まれてるので読み進めると昔の場面を読み返したくなること多々。

オマージュ、パロディも散りばめられているけど決して「パクリ」ではなく作品にきちんと落とし込まれてる。

良くある安易なフラグはほとんどないけど、本作の中で「お約束」が作られていくからそれがまた読者に心地良さを与えていると思う。

展開は予想外すぎて、いきなり始まる迫力のバトルや襲い来る自然の猛威、しんみりなったところでギャグで笑かされて読後に感情の処理が追いつかない情報量。

無駄なコマやシーンがないので、ストーリー追った後に読み返すと見落としてた描写があるのもしばしば。

モルヒネ回、ラッコ回、など読者を振り落とす勢いのものも多数あるけど個人的にはバーニャ!の時の勢いにめっちゃ笑った。
しかし神回はやはり100話の「大雪山」。

更に主人公杉元が歳下なのに「アシリパさん」呼びを貫いていて、アシリパさんが危機に陥ると秒でバーサクモードになるあたり女子のツボ。

全くうまくまとまらんけどとにかく読んでもらう以上のいい説明がない。
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